キッズ専用に設計された、先駆的なラケットシリーズを発売
30人の子どもたちがカルロス・アルカラスやドミニク・ティームとプレーしながら、トニー・ナダルからチャンピオンになるための方法を教わるという、素晴らしいチャンスを得ました。このイベントは、新しいキッズラケットの発売を記念して、パリで行われました。
キッズラケットは以前からありましたが、フルサイズのモデルを小さくしただけのものがほとんどでした。フランス・リヨンを本拠とするバボラは、フランスとアメリカの科学者、コーチ、行動学の専門家との先駆的な共同研究により、4~12歳の子供のニーズを考慮した一連のラケットを開発、設計、製造しました。
このラケットシリーズの発売にあたり、全仏オープンで最も成功したコーチであるトニー・ナダルが、8歳から12歳の子どもたち30人に、クレーコートで最高のプレーをする方法を教えました。全米オープン2020のチャンピオンのドミニク・ティエムと全米オープン2022のチャンピオン、カルロスアルカラスもイベントに参加しました。
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イベントに参加した子どもたちは、パリのテニス協会、ヤニック・ノアが1996年に設立した、恵まれない都心部の子どもたちをテニスを通して支援する慈善団体Fête le Mur1、ブローニュの森のカントリークラブ、ラガルデール・パリ・レーシングから選ばれました。子どもたちはコート上で世界最高峰のコーチから指導を受けだたけでなく、ストリングの張り方も学びました。ラケットのパフォーマンスの50%はストリングに由来するため、バボラはストリングの張り方を知ることが、プレーヤーが力を最大限発揮するために必要だと考えています。
「バボラは、1875年に創業したテニス界の老舗です。」と、5代続くファミリー企業であるバボラの代表エリック・バボラは言います。「しかし私たちは、時代や技術の変化に合わせて進化することによって、その存在意義を保ってきました。ジュニアたちはテニスの未来ですから、若い世代のプレーヤーにテニスを愛する心を育むことが、ブランドとしての目標です。そこで、当社の革新と研究の伝統を生かし、若い選手のニーズに合わせた特別なギアを提供することにしました。」
バボラは、パートナー2社とトップコーチのグループと協力し、若いプレーヤーに特有のニーズと期待に応えるようデザインされた、世界初のラケットシリーズを開発しました。
科学的な分野では、フランスの研究所LIBM(Laboratoire Inter-universitaire de Biologie et Motricité)に意見を仰ぎ、運動能力やバイオメカニクスを最適に発達させ、特に成長期の身体の負傷を防ぎ、子どもが最適に成長するためにはラケットはどうあるべきかを検討しました。LIBMは、フランス国内の15のテニスクラブに所属する300人以上の子どもたちを分析し、サイズ、バランス、グリップといった特性について最適なものを見極めました。
研究の詳細:
教育的アドバイスは、テニスの学習・指導技術を専門とする約10名のトップコーチに求め、バボラはこれを参考に、子どもたちの練習の上達とプレーの楽しさを支援するラケットをデザインしました。このグループには、テニスの技術やコーチングの進化についての著書2があり、この分野の専門家として知られるFFTコーチ、オリビエ・ルトール氏も参加しました。
心理学的・行動学的な専門知識は、コート16,(ニューヨークの子ども専用テニスクラブ)に求め、テニスの指導や練習の新しい刺激的な方法を検討しました。バボラとコート16は共同で、コート上の子供たちを観察・分析し、新しい用具をテストするためのスペース「バボラキッズラボ」を初めて作りました。
この研究開発から誕生したのが10種類のラケットです。「Bフライ」モデル5種、「ボールファイター」モデル5種のラケットは、年齢に応じたサイズアップが可能です。従来の大人用ラケットからの子どもサイズレプリカとの違いには以下のようなものがあります。
• グリップサイズを小さくし、操作性の向上および衝撃を減少
• 軽量化による操作性の向上
• 開放的で進化したストリングパターンでパワーを発揮
• 厚く長いバンパーでラケットの保護と耐久性を向上
• 学習ツールをラケットに搭載し、学習しやすく改良(アイコン、改良型バンパー)
• ステッカー がヨーク (またはブリッジ – スロートの上部) に付いてラケットをパーソナライズ
• 男女の特性に合わせる:女の子向け「Bフライ」、男の子向け「ボールファイター」、フェイスカードにキッズアクティビティ、プロ選手マスコットのサポート練習など
10種類のラケットはいずれも4~12歳の方におすすめです。
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バボラでは、ラファエル・ナダル選手が使用している「ピュア・エアロ」のジュニアモデルをはじめ、「ピュア エアロ」「ピュア ドライブ」「ピュア ストライク」など、ジュニア向けのラケットを発売しています。しかし、これらはほとんどが大人用モデルの子ども用ラケットであるのに対し、Bフライやボールファイターのモデルは、若いプレーヤーのニーズを考慮して設計されています。
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1. フランス語の「Fête le Mur」は、直訳すれば「壁を越える」という意味ですが、「突破する」という訳がよりふさわしい。 しかし、このチャリティには、正式な英語名がありません。
2. 主に「Tennis évolutif」(進化するテニス)、オリビエ・ルトール & ジャンクロード・マルション著(ギイ・フォルジェによる序文)、1999年 Tennis Cooleurs刊。
Photo credits : @ahtlaqdmm & @adem_photographie