PURE DRIVE 30TH ANNIVERSARY

ストリングを発明し、100年以上にわたってストリングを研究し続けてきたバボラが、ストリングの性能を最大に発揮するために開発したラケット、Pure Driveが誕生します。従来のスクエアのフレームを楕円にすることで、ラケットデザインに変革を起こしました。これがPure Driveに秘められたパワーの源となっています。

1997年にモデルチェンジしたPure Driveは、翌1998年にカルロス・モヤが使用して全仏オープン優勝を果たし、初のグランドスラムタイトルを獲得。これを皮切りに、Pure Driveはコートで次々と勝利を収めていきます。

ウーファーシステムの搭載：ラケットとストリングが相互に作用することで、パワーアップやリカバリー性の向上を実現しました。2001年、デビスカップでフランス代表のニコラ・エスクデがPure Driveを使用し、当時世界ランキング1位のレイトン・ヒューイットを倒して優勝しました。

2003年の全米オープンでは、Pure Driveを使ったアンディ・ロディックが初めてグランドスラムを制覇しました。彼が翌2004年に記録した249km/hのサーブは、テニス史上最速サーブのトップ5にランクインしています。2005年には、キム・クライシュテルスが全米オープン優勝を果たします。

コアテックスシステムの導入：ハンドルとラケットのコア間に革新的なアクティブテクノロジーが搭載されました。このテクノロジーによって不快な振動を効果的に取り除き、洗練された打球感が実現しました。軽量モデルなどが加わり、ラインアップが充実していきました。

キム・クライシュテルスは、このモデルで2009年、2010年の全米オープン、そして2011年の全豪オープンで優勝しました。​4億人を数える視聴者の前でリー・ナはPure Driveとともに全仏オープンを制し、グランドスラム優勝を果たしたテニス史上初のアジア人選手となりました。

新コアテックスシステムの搭載：テクノロジーをアップデートすることで、パワーとスピンのバランスがさらに向上しました。​デザインも一新し、光沢ブラックのベースにグレー/ブルーアルミニウムのカラーがあしらわれます。ロジェ・バセランとジュリアン・ベネトーは、Pure Driveを武器に2014年の全仏オープンにおいてダブルスを制覇しています。

世界初のデータ収集機能搭載テニスラケットととなるこのモデルには、バボラのたゆまぬイノベーションが体現されています。グリップに内蔵されたセンサーによって、測定された様々なデータが専用アプリに転送され、自身のプレーをグラフや数値で分かりやすく分析することが出来るようになりました。

前モデルで収集したデータに基づいて、バボラはプレーヤーのストライクゾーンにより適した新しいストリングパターンを開発し、2015年に発表しました。ガルビネ・ムグルザは、この新しいラケットとともに2016年の全仏オープンを制しています。

コアテックスシステムをフレームに内蔵し、すっきりとしたフォルムに。また、ラケットのコアパーツには振動を吸収する航空宇宙技術SMACが採用されます。2019年にはファビオ・フォニーニがモンテカルロで、2020年にはソフィア・ケニンが星条旗デザインのラケットを手に全豪オープンで、優勝を果たしています。

HTRシステムでフェイス全体の剛性を強化することで、インパクト時のねじれを可能な限り抑制し、強打における安定性を高め、よりパワーのあるボールを飛ばすことが可能になりました。ガルビネ・ムグルザは、このモデルを使って出場した2021年のWTAファイナルズを制します。